就職活動はざっくりいうとこんな順番で進めていきます。
【就活のやり方】
①自己分析 ←今日はここ
②業界研究
③エントリーシート提出
④適性検査(SPI)受験
⑤GW×GD
⑥面接
今日は一番最初に行う『自己分析』のやり方についてお伝えしていきます。
『彼を知り己を知れば百戦殆からず』
かれをしり、おのれをしれば、ひゃくせんあやうからず
この言葉は孫子の言葉です。
敵と味方の情勢をよく知って戦えば、何度戦っても敗れることはない。
という意味の言葉です。
就活も戦略を立て、内定を掴みとる『戦い』と言っても過言ではありません。
まずは自分のこと、そして敵(企業)のことを自分自身で理解することが大切です。
そのための第一歩が自己分析です。
自己分析の目的・具体的な方法を見ていきましょう。
就活自己分析の目的
そもそもなぜ、自己分析をする必要があるのでしょうか。
それはエントリーシートや面接で聞かれる内容だからです。
「どういった基準で会社選びをしているんですか?」
「あなたの強み弱みを教えてください」
「あなたが学生時代に頑張ったことを教えてください」
企業はあなたを採用して40年間雇い続けると約2億円をあなたに払うことになります。
2億円を払ってまで採用するあなたがポンコツだったら企業としても大きな痛手です。
あなたが自分の会社で活躍してくれそうな人物なのか。
これまでどんな人生を歩んできた人なのか。
新卒採用という会社にとって大きな投資で企業は失敗したくないのです。
そのため、どんな人なのか事前に分かる範囲で知りたいのです。
そんな企業側の考えを理解せず、なんの準備もせずに面接に臨んで受かる程、社会は甘くありません。
「自分はどんな性格でこんなことができて…」と、自分自身のことは他人に語れるようになっておきましょう。
新卒就活自己分析のやり方7選
就活自己分析のやり方①自分史
ここからは具体的な自己分析の方法です。
まずは『自分史』
『自分史』とは文字通り『自分の歴史』のこと。
自分の人生でこれまでどんなことが起こったのか?
それに対して自分はどんな行動をしたのか?
それによって感じたことは?
身につけたことは?
自分の過去を振り返り、自分だけの『自分史』を作ってみましょう。

就活自己分析のやり方②モチベーショングラフ
同じように過去を振り返る方法として、「モチベーショングラフ」というのがあります。
自分がこれまでやってきたことの中で、印象に残っていること・モチベーションが上がったり下がったりしたことを思い出しながら、グラフを作っていきます。
モチベーショングラフを作ると、自分が何に対して嬉しいと感じるか、逆にどんなことに対して辛いと感じるのか、「事実」と「思い」の関係性が見えてきます。
その関係性を通じて、自分が行動を起こす時の原動力や、やりたいことが見えてきます。

就活自己分析のやり方③なぜなぜ(Why)分析
生まれてから現在までを振り返って、
頑張ったこと
楽しかったこと
挫折したことなど、
エピソードが出てきたら今度はそれを深堀していきます。
各テーマについて「なぜ?」を繰り返してみましょう。
例)
高校3年間サッカーを頑張った
↓なぜ頑張れたのか?
県大会で強豪校に何度も負けて悔しい気持ちがあった
↓なぜ悔しかったのか?
チームメイトや親・沢山の人に期待されていたのに結果を残せなかったから
↓なぜそれが悔しいに繋がるのか?
応援してくれている人や周囲の期待には応えたいと思っている
↓なぜ周囲の期待に応えたいの?
自分の周りの人には喜んでもらいたい・応援してもらいたいと思っている
このように掘り下げていくと「周りの人に期待されればされるほど自分は頑張れる。多くの人に応援されるような仕事をしたい」といった、自分の価値観が見えてきます。
自分と向き合って自分の考えを深堀していくのは実は結構しんどい作業なのですが、ここをしっかりやっておくことで、実際の面接ではエピソード付きで自信をもって話せるようになります。
就活自己分析のやり方④適性検査
上記以外にも自分がどういう人間なのか簡単に分かる方法があります。
それが、適性検査です。
リクナビやマイナビ、オファーボックスやキミスカなど、多くの就職サイトメーカーは、無料でできる適性検査を用意しています。
会員登録するだけで、無料で診断できる適性検査がほとんどです。
15分程度で受験できるものも多く、自分の特徴や向いている仕事・向いていない仕事など、色んなフィードバックがあります。
「確かに言われてみれば…」と、自分自身を深く理解するきっかけにもなります。
質問に答えていくだけで自分自身をより深く理解する事ができますので、無料の適性検査ツールを使う方法も非常におすすめです。
就活自己分析のやり方⑤ストレングスファインダー
ストレングスファインダーは外資系企業を中心に広く採用されている自己分析ツールです。
Webテストを受けることで34種類ある特徴の中から、自分に当てはまるトップ5の強み(長所)を教えてくれます。
例えば僕の強みは以下の5つでした。
1位 着想
ほとんどの出来事を最もうまく説明できる考え方に魅力を感じる
2位 ポジティブ
人をよく誉め、すぐに微笑みかけ、どんな状況においても常にポジティブな面を探す
3位 自我
他人の目にとても重要な人間として映りたい
4位 学習欲
学ぶことが大好き
5位 回復志向
問題を解決することが大好き
この5つに関しても詳細な説明があり、沢山の気づきを得られるツールです。
入社する人全員にストレングスファインダーを受けさせている会社もある程です。
【ストレングスファインダー受験方法】
本を購入すると、本のカバー裏側にIDが記載されています。
そのIDを入力すると受験ができますので、中古本を買うのはおすすめしません。
中古本だとすでにIDが使われてしまっていることがあるためです。
この方法だけは少しお金がかかってしまいますが、新品の本を買っても2000円程度です。
自分の将来を決めるための投資だと思えば安いものではないでしょうか。
ストレングスファインダーについて更に詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
就活自己分析のやり方⑥周りの人に聞いてみる
過去を振り返り、適性検査などのツールを使って今の自分を知ったら今度は周りの人に自分のことについて聞いてみましょう。
自己分析というと、机の前で自分のことについて「う~ん」と唸りながら考えていくイメージを持つ方が多いかと思いますが、実は自分の特徴というのは他の人と比べはじめて浮かび上がってくるものなのです。
他の人と比べて、粘り強く最後までやり遂げる力がある。
他の人と比べて、おおらかで何事にも柔らかい対応ができる。
他の人と比べて、行動力がありすぐに行動に移せる。
と、自分の特徴というのは「他の人と比べて」という枕詞がつくものなのです。
ですので自分の特徴を自分だけでうんうん考えていても、なかなか出てくるものではありません。
「自己分析しなきゃ」と部屋で煮詰まっている人は今すぐ親や家族、友人に連絡して、
「私ってどんな人だと思う?」
「私のいいところと悪いところ教えて」
「私って他の人と比べてどんな特徴がある?」
と、自分について質問してみましょう。
実際の面接でも
「周りの人にはどんな人と言われますか?」
という質問をされることも多いので、こういった事前準備もきっとあなたの就職活動の手助けになることでしょう。
就活自己分析のやり方⑦やりたいこと・やりたくないことを書き出す
過去・現在の自分について考えたら最後は未来についてです。
自分は将来どんなことをしたいのか。
30歳の時・40歳の時どんな自分になっていたいか。
そんな将来像を想像してみましょう。
この時のポイントは制限をかけないことです。
理系の大学に行ったからといって、ずっと理系の仕事をしなきゃいけないということはありません。
大学の研究室で研究を少しやってみたものの、自分の肌には合わない・将来は全然違う仕事をしたいと思っている人も実は結構います。
「今の自分がこうだから、将来はこんな自分になるしかない。」
と、自分の可能性に蓋をして、自由な発想ができていない多くの就活生を見てきました。
理系から文系就職で営業職やコンサルタントになった先輩たちも沢山います。
自分に何ができるかは思い切ってその世界に飛び込んでみないと分かりません。
過去の自分と向き合って自分がどんな人間でどういうことに興味がある人かが、なんとなく分かってきたら、想像力を思いっきり膨らませて、ワクワクしながら未来の自分を想像してみましょう。
それでもどうしてもやりたいことが分からないという方に最後にとっておきの方法をご紹介します。
それは自分の『やりたくないこと』を書き出してみることです。
やりたいことがなかなか言語化できなくても、やりたくないことは結構すんなり言葉にできるものです。
満員電車に乗るのは嫌だ
→フレックス制度・リモート制度がある会社で自由に働きたい
同じ仕事を毎日やるのは苦痛だ
→毎日新しい刺激のあるような仕事がしたい
ルールに縛られるのは嫌だ!
→自分でルールをつくれるようなそんな立場に早くなりたい!
などなど、嫌いなこと・やりたくないことならスラスラ出てきますという人も多いのではないでしょうか。
逆転の発想で、嫌いなこと・やりたくないことを書き出してみると、その反対の自分の好きなこと・やりたいことも自然と浮かび上がってくるものなのです。
是非、試してみてくださいね。
【まとめ】新卒就活自己分析のやり方7選
今日は就活の第一歩、『自己分析』の目的・やり方についてお伝えしました。
①自分史
②モチベーショングラフ
③なぜなぜ(Why)分析
④適性検査
⑤ストレングスファインダー
⑥周りの人に聞いてみる
⑦やりたいこと・やりたくないことを書き出す
全部やれたら最高ですが、やり易い方法から試してみてもいいと思います。
『彼を知り己を知れば百戦殆からず』
まずは人に語れるぐらい、自分自身についてしっかりと理解することから就職活動をはじめてみませんか?
『本命の企業の選考を受けるまでに、自己分析を極めたい!』
そんなあなたは、こちらの記事もおすすめです。
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