就活でのグループワーク(GW)のテーマ例、役割や進め方【コツを掴んで苦手を克服】

GW 就活のやり方

就職活動はざっくりいうとこんな順番で進めていきます。

【就活のやり方】
①自己分析
②業界研究
③エントリーシート提出
④適性検査(SPI)受験
⑤グループディスカッション(ワーク)←今日はここ
⑥面接

今日は就活の第五ステップである『グループワーク(GW)』についてお伝えしていきます。

社会人になると、年齢層の違う多くの人と協力しながら仕事を進めていきます。

会議やミーティングで、意見を出し合いながら、会社が目指している成果を出すために役割分担をしながら、仕事を進めていきます。

面接での会話だけでは見極められない、協調性や思考力などの能力を確認するのがグループワークの目的です。

グループワークの3つのタイプ

グループワークは大きく分けると以下の3つのタイプに分けられます。

【GWの3つのタイプ】
①作業型
②ゲーム型
③プレゼン型

①作業型
グループで議論をするだけではなく、成果物を作り上げる必要のあるグループワークです。

チームメンバーで力を合わせて何かを作ります。

 

②ゲーム型
『マシュマロチャレンジ』『NASAゲーム』『ペーパータワー』等、ゲーム性が高いグループワークです。

ゲームなので、思わず楽しくなってはしゃいでしまいそうですが、あくまで選考ですので、はしゃぎ過ぎには気をつけましょう。

 

③プレゼン型
チームで議論して、最後にプレゼンテーションをするタイプです。

『グループディスカッション→まとめ→プレゼン』という、グループディスカッションが内包されているようなパターンです。

こういったグループワークもあるので、グループワークとグループディスカッションの境目はとても曖昧です。

 

プレゼン型は更に4つのタイプに分かれます。
1)課題解決型
与えられた課題をどのように解決するかをチームで話し合います。

2)ディベート型
賛成派、反対派に分かれるようなテーマで議論をし、チームでの結論をまとめます。

3)自由討論型
「良い会社とはどんな会社?」と、答えがいくらでも出そうな自由なテーマで話し合いをします。

4)ビジネスケース型
実際にビジネスで起こる問題に対してどういった提案をするかをまとめます。

グループワークのテーマ例

作業型の例
【プラン作成型】
・新商品〇〇のチラシ制作
・地元の魅力を紹介するムービー作成
・地方創生のためのイベントの企画書作成

【実物作成型】
・マシュマロパスタ
・ペーパータワー
・トランプタワー
・新聞紙に全員が通れる穴を開ける

作業型も、マシュマロパスタやトランプタワーなどはもはやゲームと言っても過言ではないので、作業型とゲーム型の境は非常に曖昧です。

チームでなにかひとつの成果物を作るのが作業型ですが、そこにゲーム性が加わればゲーム型のワークとも言えるでしょう。

ゲーム型の例
次にゲーム型のワークの代表例です。
・営業疑似体験ゲーム
・レゴブロック
・NASAゲーム
・宝探し
・脱出ゲーム

営業体験のような実践的なものから、レゴブロックのような子どもでも楽しめるようなゲームもあります。

プレゼン型の例
①課題解決型
・社員満足度を上げるには?
・過労自殺をゼロにするためには?
・若者の物欲を高めるにはどうすれば?

②ディベート型
・電子書籍と紙の本のどちらが良いか?
・朝食べるならごはんかパンか?
・ダイエットするなら食事制限か運動か?
・新卒には明るさと真面目さどちらが必要か?

③自由討論型
・社会人に求められるスキルを3つ挙げましょう
・営業職に求められるスキルを3つ挙げましょう
・良い会社とはどんな会社?
・ドラえもんの新しい秘密道具を考えましょう

④ビジネスケース型
・当社のキャッチコピーを考えてください
・1年後に利益を2倍にする方法を考えてください
・就活向けのアプリに盛り込む機能を考えてください

頭の体操のような問題から、よい提案をすればそのまま会社で採用されてしまうんではないかという実践的なものまで。

ビジネスケース型のグループワークの場合には、事前にHPやリクナビマイナビでその会社の事を調べていった方が、より具体的な提案ができ有利になる可能性が高いので、できれば予習をしてから本番の日を迎えましょう。

グループワークで必要な役割

GWでは主に4つの役割があると言われています。

【GWで必要な役割】
1.リーダー
2.タイムキーパー
3.書記
4.フォロワー(役職無し)

1.リーダー
司会進行及び議論をまとめる旗振り役です。

リーダーの手腕次第で議論は良くも悪くもなっていくのでとても重要な役割です。

 

2.タイムキーパー
ビジネスは常に時間内にやり遂げる事が求められます。

時間内に何をどこまで完成させておかなければならないか。

「残り5分です。」と、チームメンバーに適度に時間を伝えていきます。

 

3.書記
議論の要点を文章にまとめていく係です。

議論がごちゃごちゃしてきた際、一度議事録を見直してみて、頭を整理するのに必要な役割です。

 

4.フォロワー(役職無し)
役職がなくてもあなたは立派なワークの参加者です。

アイディア出しが必要な時、まとめなきゃいけない時、その時々でチームが前に進むような発言を心がけましょう。

グループワークの進め方

グループワークの一般的な流れはこんな感じです。

①テーマ発表
企業がテーマ・時間・ルールなどを発表
②自己紹介
学校名や氏名などを伝え、簡単なあいさつを行う
③役割決め
司会、書記、タイムキーパーなどの役割やタイムスケジュールを決める
④ワークスタート
意見を出し合い、ワークを進める
⑤まとめ
グループとしての意見をまとめたり、成果物を完成させる
⑥発表
全体に向けてまとまった意見を発表する

グループワークで人事は何を見ている?

グループワークで人事がどこを見ているかは企業によって様々ですが、主に以下のような能力を見ている事が多いです。

【人事が見ているポイント】
①積極性
②協調性
③論理性
④思考力
⑤傾聴力

①積極性
まずは積極的にワークに参加しているかどうか。

折角選考に参加しているのに、全く発言をしなかったら、人事も見極めができません。

積極的に役割を引き受け、発言をしていきましょう。

 

②協調性
協調性とは『性格や意見などが異なる周囲の人たちと譲り合いながら調和できる性質』
『利害関係が対立する相手と調整しつつ問題を解決しようとする性質』を表す言葉です。

意見や立場が異なる利害関係者と、適切な関係を構築して協力しながら目的を達成する力が社会では求められます。

 

③思考力
思考力とは文字通り、『考える力』です。

課題やテーマに対してしっかりと考えて結論を導く力があるかが見られています。

 

④論理性
論理性とは『物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる思考法』です。

「こうした方がいいと思います。なぜならば・・・だからです。」

ここに矛盾があると、議論が前に進みません。

複雑なものを整理し、シンプルにしていく思考法とも言えるでしょう。

 

⑤傾聴力
傾聴力は『聞く力』です。

人が実際に話した言葉だけではなく、身振り手振りにも注意しながら相手が本当に伝え事を理解する力です。

GWやGDではみんなが意見を言い合いますが、しっかりと聞いてまとめられる人がいないと、議論はまとまりません。

グループワークのコツ

得意な役割をやる
普段から場を仕切るのが得意な人は司会をやるとよいですが、無理に苦手な事をやるとマイナス評価にもなりかねません。

『リーダー』『タイムキーパー』『書記』のうち、無理なくできる役割があれば率先して引き受けた方がよいですが、そういった役割が苦手な場合はフォロワー(役割なし)で問題ないです。

 

とにかく発言する
グループワークが60分あった場合、その間に全く話さなかった人というのは、評価する側からしても、とっても評価がしづらいです。

何を言ったらいいのか分からないとか、ちゃんと考えがまとまってから話したい、という気持ちは分かりますが、最後までほとんど話せなかった場合、落ちてしまっても仕方ありません。

選考官からしたら「折角の選考なんだから少しはアピールしなさいよ」という気持ちになります。
思いついたことはどんどん発言して、積極的に参加しましょう。

 

頭ごなしに否定をしない
会社の中でも、人の意見を頭ごなしに否定する人がいると議論が進みません。

社会人になると「否定するなら代案を出せ」と言われますが、自分で意見を出さない癖に人の意見を否定ばかりしている人はいるものです。

そんな人と一緒に働きたくないですよね。

アイディア出しの段階で「その意見はちょっと・・・」と、人の意見を否定ばかりして、自分で意見を出さない人とは一緒に働きたくありません。

どんなアイディアでもまずは一旦受け入れる姿勢で臨みましょう。

 

周りの人に意見を求める
周りを見渡すと、グループワークに上手く溶け込めてない、参加できていない人はいませんか。

そんな人には一言「〇〇さんはどう思いますか?」こんな一言を掛けてあげれば試験官からの印象もアップします。

自分がいい意見を言ったりまとめたりと、中心となって議論を進めるのはいいですが、周りへの気遣いができるかどうかもポイントです。

 

メンバーは味方だと心得る
グループワークでは時々メンバー同士で意見が食い違い、半ば喧嘩のような状態になってしまう事もあります。

社会人になると、価値観の違う人同士で話し合いを進めて物事を前に進めていく必要がありますので、時間の短いグループワークで喧嘩になってしまうような人は、周りと上手くやっていけないんじゃないかという印象になってしまいます。

同じグループのメンバーはライバルでもありますが、大切なチームの味方だと心得、協力して課題を解決していく。

そんな姿勢がグループワークでは必要です。

まとめ

今日は就活の第五ステップ『グループワーク』についてお伝えしました。

【まとめ】
・グループワークの目的
・GWの3つのタイプ
①作業型
②ゲーム型
③プレゼン型
1)課題解決型
2)ディベート型
3)自由討論型
4)ビジネスケース型
・グループワークのテーマ例
・グループワークで必要な役割
・グループワークの進め方
・グループワークで人事は何を見ている?
・グループワークのコツ

グループワークは目的やコツ、テーマ例を学び、事前にシュミレーションしておけば、恐いものではありません。

就活生同士で意見を言い合いながら互いの価値観を知れる、楽しいゲームだと思って、参加して頂けれと思います。

就職活動は初めてのことばかりで大変ですが、後から振り返ってみると色んな事が学べた1年間だったと前向きに捉えている人も多いのも事実です。

今日の情報があなたの就職活動にとって少しでも役に立てば幸いです。

今日のあなたへの質問

「人事によい印象をもってもらうために、GWでどんな振る舞いを心がけますか?」

それでは今日も就職活動、頑張ってください!

コメント