就職活動はざっくりいうとこんな順番で進めていきます。
【就活のやり方】
①自己分析
②業界研究 ←今日はここ
③エントリーシート提出
④適性検査(SPI)受験
⑤グループディスカッション(ワーク)
⑥面接
今日は『業界研究・企業研究』のやり方についてお伝えしていきます。
『彼を知り己を知れば百戦殆からず』
かれをしり、おのれをしれば、ひゃくせんあやうからず
この言葉は孫子の言葉です。
敵と味方の情勢をよく知って戦えば、何度戦っても敗れることはない。
という意味の言葉です。
就活も戦略を立て、内定を掴みとる『戦い』と言っても過言ではありません。
まずは自分の事、そして敵(企業)の事を理解する事が大切です。
自己分析を終え、自分がどんな人間なのかがだいたい分かったら、次のステップは業界・企業研究です。
業界研究の目的・具体的な方法を見ていきましょう。
業界研究とは?
そもそもなぜ、業界研究をする必要があるのでしょうか。
業界研究とは「世の中に存在している業界を知り、その中で自分に合った業界を選んでいく活動」のことです。
この「自分に合った業界を選んでいく」というのが非常に重要で、まずはどんな業界があるのかを調べていく事から始めます。
そして最終的には業界を絞りその中で個別の会社を調べるという企業研究に進んでいきます。
面接に進むと
「あなたの選社軸(会社を選ぶ際の軸について)を教えてください」
「志望動機を教えてください」
などの質問をされます。
その際に役に立つのがこの『業界研究』です。
「『自己分析』の結果、自分はこういう人間だという事が分かりました。そして『業界研究』をしてこんな自分にはこういう業界が合っているんじゃないかと思って御社を志望しました。」
と、言えた方が説得力がありますよね。
面接で説得力のある志望動機を語る上でもこの『業界研究』は非常に大切です。
では、具体的にどんな事をすればいいのか見ていきましょう。
就活での業界企業研究のやり方7選
業界地図という本を買ってみよう
「会社四季報を見てみましょう」というアドバイスをよく聞きますが、正直数字ばかりであまり見ていて面白くないです。
売上や従業員数、営業利益等の「数字」を見るのが好きな人にはおすすめですが、個人的には『業界地図』という本がおすすめです。
もちろん売り上げの規模なども載っていますが、どの業界が今勢いがあるのかとか、今後はどうなるのかといった、世の中の全体像が分かります。
また、給与ランキングなども載せたページがあり、どの業界に行けば儲かるかなども分かるようになっています。
お金儲けだけが全てではないですが、どうせ働くならお給料は沢山もらいたいですよね?
「能力が高くて給料水準が低い業界にいる人」より、「能力は普通だけど給料水準が高い業界にいる人」の方が実はお金を稼いでいるというのが世の中の常識です。
「お給料が安くでも自分のやりたい事がやりたい人」もいれば「なんでもいいからとにかく稼ぎたい人」もいるかもしれません。
大切なのはそういった世の中の仕組みを理解した上で、納得して会社を選ぶことです。
ネットでも沢山情報は載っていますが、ネットの怖いところはだれでもメディアを作れて情報を公開できてしまうところです。
このブログだって実は誰にも検閲されていませんので、僕が文章を書いてアップロードすればその文章がそのままインターネット上に掲載されてしまいます。
しかし、本は違います。
沢山の人が文章を見て、中身を精査して、色んな人のOKが出て、初めて世の中に出てきます。
世の中の業界が整理整頓された「業界地図」
まずは一冊本を買って、世の中の全体像を把握しましょう。
就職サイトを見てみよう
インターネットでも業界研究はできます。
大手就職サイトのリクナビ・マイナビ・キャリタスをはじめ、口コミサイトのワンキャリアやオープンワークなど、今や色んなメディアでで企業の情報を得る事ができます。
気になる業界の企業情報を読んでみて、自分とマッチしそうか、ワクワクするかなど、感じるままに情報を見ていきましょう。
ただし、ネットでの情報収集はどこまでやったら終わりという基準がありません。
ダラダラ見ていると、何時間でも何日間でもできてしまいますので、一日30分だけ等、自分で目安を決めないとただの時間だけが過ぎていく事にもなりかねませんのでご注意を。
更に、こういった就職サイトはいわば企業の広告ですので、基本的にはいい事ばかり書かれていると思って冷静になって読む事も大切です。
書いてある事を鵜呑みにせず、「本当かな?」と、ちょっと穿った見方で見ていくぐらいがちょうどいいと思います。
合同企業説明会に行ってみよう
本やネットでの情報収集に疲れてきたら、一度、合同企業説明会に行ってみませんか?
リクナビ・マイナビをはじめとした、就職サイトメーカーが毎年開催している合同企業説明会には多くの企業が出展して、業界の事・自社の事について話をしてくれます。
業界ごとにブースを区切っていたりしますので、気になる業界の企業の話を数社ずつ聞いていけば一日で沢山の情報を収集する事ができます。
合同企業説明会は大学3年生の6月頃から毎月全国で開催されています。
特に年が明けた1月~3月は多くの合同企業説明会が開催していますので、何回か行ってみて、話を聞いてみるとよいでしょう。
インターンに行ってみよう
ここまでで、なんとなく自分の行きたい業界が決まってきたら、個別企業が開催するインターンシップに参加してみましょう。
大学3年生の6月~翌年1月までの約8ヵ月間は多くの企業がインターンシップを開催しています。
「業界研究インターン」という名前のインターンであれば、その業界のビジネスモデルや市場規模、特徴について改めて聞く事ができますし、その中でのその企業の特徴についても教えてくれます。
実際の人事の話を聞いてみて本当にこの業界は自分に合っているのか、やはり生の声を聴く事は大切です。
夏休みや冬休みを利用して、就活が本格的に始まる前に沢山情報を仕入れておきましょう。
説明会に行ってみよう
大学4年生の3月になると企業も本格的に採用活動を開始します。
いわゆる広報解禁とされる時期が毎年3/1となっており、3/1以降は企業も自由に学生向けの会社説明会を開催することができます。
リクナビマイナビを使って説明会に予約すると、詳細についての案内が届きますので、実際に足を運んでみましょう。
説明会に参加する際は、就活ノートを活用することをおすすめします。
僕が就職活動で会社説明会に行っていたときは、聞いた話をメモして、この会社に対してプラスの印象をもったかマイナスの印象をもったか自分の気持ちも『就活ノート』にメモしていました。
そして、『なぜプラスの印象をもったのか?』逆に『なぜマイナスの印象をもったのか?』についてもノートに記載していきました。
この作業を通じて、自分の行きたい業界や自分の就活の軸がはっきりと浮かび上がってきたのを今でも覚えています。
OB訪問をしてみよう
OB訪問をどのタイミングでやるかは人によってまちまちですが、同じ学部の先輩・研究室の先輩・サークルの先輩で話を聞ける人がいる人は積極的に話を聞いてみましょう。
「就職活動を始めるにあたって色々お話伺いたいのですがお時間頂けませんか?」
と、学生さんに言われて嫌な顔をする社会人はそんなに多くないと思います。
むしろ「俺の話なんかでいいの?」と、ノリノリの先輩も多いのではないでしょうか。
そういった先輩のつてがない人でも企業に問合せをすると対応してくれる企業もあります。
最近そういった積極的な行動をする学生も非常に少なくなってきたので、企業によっては前向きな学生さんだと好印象をもってもらえる事もあるかと思います。
就職エージェントを利用してみよう
最後は就職エージェントについてです。
ここまでを自分ひとりでやるのは(みんなやってはいるのですが)結構大変です。
就職活動はひとりでもできますが、周りに協力者がいて、客観的なアドバイスがもらえると、よりスピーディーにテンポよく進める事ができます。
転職エージェントは学生さんと企業のマッチングをするスペシャリストです。
「自分はこんな人間でこういう業界が向いているんじゃないかなぁと思っているんですが…」と、相談すれば丁寧に対応してくれますので、自分ひとりで就活を進めていく自身がなければ、こういった就職エージェントサービスを利用してみるという手もあります。
まとめ
今日は就活の第二ステップ、『業界企業研究』の目的・やり方についてお伝えしました。
【業界研究のやり方簡単7ステップ】
①業界地図という本を買ってみよう
②就職サイトを見てみよう
③合同企業説明会に行ってみよう
④インターンに行ってみよう
⑤説明会に行ってみよう
⑥OB訪問をしてみよう
⑦就職エージェントを利用してみよう
最初は本やネットで情報収集する事から始めますが、実際に足を使って情報を掴みに行く事も大切です。
ただ、最近は新型コロナの影響もあり、合同企業説明会・インターン・説明会もオンライン開催のものが増えています。
自宅から色んな企業の情報にアクセスできる、便利な時代になりました。
自分で情報を収集して、整理できたらいいのですが、情報が多過ぎてなにがなんだか分からないと頭を悩ましている人も多いかもしれません。
そんな際は就職エージェントを活用して、第三者に相談してみるのもありかと思います。
『彼を知り己を知れば百戦殆からず』
「なぜこの会社を受けに来たのですか?」
こんな質問をされた時、面接官に説得力をもって伝えらえるよう業界・企業についてしっかり予習をしてから面接に臨みましょう。
就職活動は初めてのことばかりで大変ですが、後から振り返ってみると色んな事が学べた1年間だったと前向きに捉えている人も多いのも事実です。
今日の情報があなたの就職活動にとって少しでも役に立てば幸いです。
今日のあなたへの質問
「なぜこの業界を志望されたのですか?」
それでは今日も就職活動、頑張ってください!
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