就活で内定取りやすい業界・もらいやすい業界・出やすい業界を教えて!

内定が出やすい業界 就活のやり方

就活を始めてみたけど、なかなかうまくいかない!

内定がもらいやすい業界はどこなの?

手っ取り早く内定をとりたい!

今日は、内定をいち早くゲットしたい就活生のみなさんに、就活で内定取りやすい業界・もらいやすい業界・出やすい業界についてお伝えしていきます。

需要と供給の話

大学で経済の授業を受けると『需要と供給』の話を学びます。

「えっ!いきなり経済の話?」

と、思ったかもしれませんが、『需要と供給』の話は就活をする上でメチャクチャ大切です。

需要とは『商品に対する欲求の事』
ある商品を市場(お客さん)がすごく欲しいと思っている状態が需要が高い状態です。

供給とは『必要に応じてモノを与える事』
ある商品が市場に溢れている状態が供給過多、逆に市場に足りていない状態が供給不足の状態です。

需要 > 供給

の状態だと、モノが足りていないので、モノの値段は高くなります。

需要 < 供給

の状態だと、モノが溢れているので、モノの値段は下がります。

新卒求人倍率1.58倍の意味

なぜ、最初に『需要と供給』の話をしたかというと、就活も『需要と供給』の世界だからです。

就活での需要は世の中の仕事の量。

つまり求人数です。

そして、供給がみなさんの労働力、みなさん自身の事です。

リクルートが毎年発表している新卒の求人倍率は2023卒の場合、1.58倍です。

第39回 ワークス大卒求人倍率調査(2023年卒)

この1.58倍の計算式は以下のようになっています。

求人倍率=求人総数÷民間就職希望者数

1.58倍=706,900件÷448,600人となるのです。

つまり、民間の企業で働きたいと思っている学生が約45万人いて、求人数=仕事の数が約70万件あるという事なのです。

100人の学生に対して仕事が158件あるという事になります。

2000年に一度だけ求人倍率が1倍を切って0.99倍になった事がありますが、それ以外の年は基本的に1倍を超えています。

実は新卒の就職活動というのは、仕事を選ばなければ全員が仕事をもらえるような『需要と供給』の状態なのです。

ただしこれは全体の平均の話であり、業界別に見てみると大きなバラつきがあります。

内定取りやすい業界

リクルートワークス研究所の調査では、業界を以下の5つに分けています。

そして、各業界の求人倍率はこちらです。

第39回 ワークス大卒求人倍率調査(2023年卒)

【業界による求人倍率の違い】
建設業 7.70倍
流通業 7.77倍
製造業 1.81倍
サービス・情報業 0.33倍
金融業 0.22倍

7倍というのは100人の就活生に対して仕事が700件あるという事です。

つまり建設業や流通業を目指す学生さんは7種類の仕事から1つを選べる立場になるという事です。

反対にサービス・情報業や金融業は0.2~0.3倍となるので、1つの仕事を3~5人で奪い合うような状態です。

ですので内定を取りやすいのは建設業と流通業。

こちらの業界を狙っていくと内定は非常に取りやすいという事になります。

建設業・流通業の中の更に詳しい業界内訳はこちらです。

第39回 ワークス大卒求人倍率調査(2023年卒)

内定をもらいやすい会社の従業員規模

同じく、従業員の人数別の求人倍率も発表されています。

第39回 ワークス大卒求人倍率調査(2023年卒)

【従業員数の違いによる求人倍率の違い】
全体:1.58倍
1000人未満の企業:2.66倍
1000人以上の企業:0.73倍

【詳細内訳】
300人未満 5.31倍
300~999人 1.12倍
1000~4999人 1.11倍
5000人以上 0.37倍

建設業・流通業であり、且つ従業員数が1000名未満の企業が平均的に内定をもらいやすい企業と言えます。

内定をもらいやすい5つの業界

建設業・流通業以外でも内定をもらいやすい業界はあります。

内定をもらいやすいその他の5つの業界がこちらです。

①介護業界
少子高齢化という言葉が定着してもう何年経つでしょうか。

日本は少子化、高齢化の一途を辿っており、老人ホームやデイサービス、福祉施設の需要は高まる一方です。

需要が高まる中、働き手の確保は全くと言っていいほど、間に合っていません。

介護人材確保策として、政府主導で外国人労働者の受け入れを推進している程です。

介護人材を新卒でいち早く確保しようと、大手のベネッセスタイルケアさんなんかは、3年生の秋頃から採用活動を実施しており内定を出しています。

まずは介護業界で1社内定をとってから、本命の会社を受けようという作戦で就活をしている学生さんにも、何度かお会いしました。

 

②飲食業界
自分:「アルバイトの延長みたいで嫌だ!」
親:「大学行ってまでファミレスなんかで働くの!?」

自分自身、そして周りや家族からも反対され易いのが飲食業界です。

学生時代にアルバイトしている人も多いため、どうしてもアルバイトと同じような仕事をする印象を持ちがちです。

しかし、飲食業界は若いうちから稼げるし、早くに店長になれば、20代から経営者的な仕事ができる企業も沢山あります。

『人・モノ・金・情報』を動かしてお店の利益を最大化していく経験は、その後の自分の人生にきっと役に立つでしょう。

 

③IT業界(エンジニア職)
IT業界は慢性的に人手不足です。

ITと言えば理系と思いきや「文理不問」と謳って募集をかけている企業は非常に多いです。

なぜならば、理系の学生さんだけでは募集人数が集まらないからなのです。

理系の学生の方が素養があるし、学生時代にITについて学んできた人も多いので本当は理系の学生を採用したいというのが人事の本音です。

しかし、理系の学生は全体の23%程度しかおらず、引っ張りだこの状態です。

文系だけど、ITに関して抵抗がそんなにない!という方は、IT業界に飛び込んでみるのもありでしょう。

 

④不動産業界(営業職)
不動産業界の営業職は結構大変です。

若いうちから1000万、2000万稼げる可能性もありますが、入社1年での離職率が6割以上という企業も普通にあるのがこの世界です。

でも、営業をやるからにはちゃんと成果で評価されたい!

20代のうちから1000万プレイヤーを目指したい!

という人にとって、この業界は非常に魅力的な世界です。

自分自身が商品の一部でもありますので、『自己成長したい!』『リスク覚悟で稼ぎたい!』という人にはおすすめの業界です。

 

⑤人材業界(営業職)
人材業界も実は結構人が辞めやすい業界です。

『人生の岐路を支える仕事』と思って入社したけど、思っていたような世界ではなかった。

と、後ろ向きな理由で辞めていく人もいれば、

『独立したい』
『ステップアップのために転職したい!』

という前向きな人もいますが、色んな業界の人事とやりとりする事が多い人材業界の営業マンは誘惑が多く、転職する事も多いのです。

そのため、人材業界も毎年、沢山の新卒を採用したいと思っています。

「就活の1年間では自分の本当にやりたい事は分からない」
「じゃあ人材業界で働きながら、色んな会社を見て、じっくり勉強してみよう」

そんな就活の延長のような軽い気持ちで人材業界に飛び込んでくる若者もいます。

内定をもらいやすい企業の特徴

内定をもらいやすい企業の2つの特徴はこちら。

①知名度が低い企業
②採用人数が多い企業

①知名度が低い企業
日本には約420万社の企業があると言われていますが、そのうちの99.7%(419.8万社)は中小企業です。

そして約7割の人は中小企業で働いています。

中小企業でもBtoCの企業であれば就活生は知っているかもしれませんが、BtoBの企業はほとんどCMも打たないので、就活生はほとんど知りません。

就活生にあまり知られていないので、応募も少なく競争率は低くなります。

知名度が低く、就活生からも知られていない企業の中にも隠れた優良企業は眠っています。

 

②採用人数が多い企業
実際、人事担当者に

「今年の採用目標人数は何名予定ですか?」

と聞くと、

「今年は1~2名ですかね。」

と、答える企業もあります。

1年間で1~2人しか採用しない企業と、1年間で100人採用する企業では入社難易度は格段に変わります。

大人気企業で毎年のエントリー者が1万人越え。

そんな企業が100人採用するのであれば、話は違いますが、社名も聞いた事のないような知名度の高くない会社で50人以上、100人以上採用している企業であれば内定をもらえる可能性も高まります。

知名度が高くない企業×採用人数が多い企業

この、組み合わせで企業を探せば内定をもらえる可能性もグッと高まります。

内定が出やすい企業の探し方

内定が出やすい企業の探し方は主に3つです。

①大手就職サイトで内定をもらいやすい条件で検索をしてみる
②オファー型就活サイトを利用する
③就活エージェントを利用する

①大手就職サイトで内定をもらいやすい条件で検索をしてみる
先ほど、伝えた条件で、大手就職サイトで検索をかけてみましょう。

例えばマイナビ。

マイナビには2万社以上の企業が掲載されていますが、「流通・小売り」×「従業員数1000名未満」で検索すると一気に800社まで数が少なくなります。

それでも候補企業が多いという場合は、勤務地や条件など、お好みの条件を入力していくと、自分が攻めるべき、内定を取りやすい企業の一覧ができあがります。

一覧ができたら、1社1社中身を見ていき「採用人数50名以上」の企業を探していきましょう。

同じように建設業界や介護業界等、内定の取りやすい業界を軸に企業の絞り込みをしてみると、内定をもらいやすい企業が見つかります。

 

②オファー型就活サイトを利用する
大手人気企業、特に有名企業はなにもしなくても就職したいという学生が集まってきます。

反対に、知名度も低く、あの手この手を使って採用活動をしないと人が集まらない企業は常に採用活動を行っています。

ここ最近では、ダイレクトリクルーティングサイトを使って学生をスカウトしている企業が増えています。

ダイレクトリクルーティングサイトで採用活動をしている企業は、マイナビやリクナビのような大手就活サイトに掲載して、ただ待っているだけでは人が集まらず、能動的に活動しています。

こういった企業からスカウトを貰えれば、内定を貰うのは決して難しくはないでしょう。

 

③就活エージェントを利用する
最後は就活エージェントを利用する方法です。

こちらも、採用活動に苦戦している企業が利用するサービスです。

就活エージェント経由で内定が決まると、企業は就活エージェントにひとりあたり60~100万円の金額を成功報酬でお支払いしています。

逆に言うと、それぐらいの金額をかけてでも新卒学生を採用したいと思っている企業が就活エージェントのサービスを利用しているのです。

 

まとめ

就職活動の世界も『需要と供給』の世界。

人気の高い、有名企業ばかり受けていては内定がとれないのも当然です。

世の中には知名度はないけれど、隠れた優良企業が沢山あります。

有名な企業、内定のとりづらい企業ばかり受けていては、不合格通知の嵐で就活自体のやる気もなくなってしまいます。

内定の取りやすい業界を狙ってまずは1社でいいから内定をとる。

これも立派な就職活動の戦略です。

今日のあなたへの質問

「まずは1社内定をもらうために、あなたはどの業界を攻めてみますか?」

それでは今日も就職活動、頑張ってください!

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