就活簡単自己分析ツール!自分史の書き方・例文・グラフ・テンプレート

自分史 就活のやり方

自分史とは?

自分史とは読んで字のごとし『自分自身の歴史(年表)』の事です。

マンガでわかる織田信長とか徳川家康とかの本を読むと、本の最初か最後に年表が書いてありますよね。

何年に生まれて、何年に比叡山を焼き討ちして…みたいな。

信長みたいに大それた事はしてなくても、これまでの人生、自分自身の中では、

「相当がんばった」
「めっちゃ嬉しかった!」
「めちゃめちゃ嫌だった」

など、様々な出来事があったかと思います。

それらの出来事を整理し、見える化する事で、自分自身の事がより鮮明に理解できるようになるのが『自分史』です。

就活で自分史を作るべき3つの理由

就活を始める際、なぜ『自分史』を作る必要があるのでしょうか。

理由は3つです。

【自分史を作るべき3つの理由】
①就活の軸ができる
②ESで書く事が言語化できる
③面接でスラスラ答えられるようになる

①就活の軸ができる
就職活動ではこれまでの約20年間では到底してこなかったような大きな決断を連続で行っていく必要があります。

A社の最終選考に呼ばれたけど、B社の一次選考も同じ日になってしまった。

C社から内定をもらったけど、D社の最終選考に呼ばれてる。

E社とF社から内定をもらったけど、どっちの会社に行こう。

などなど、沢山の決断をしていかなければなりません。

その時に必要になってくるのが『就活の軸』なのです。

『就活軸』が定まっていないと、あっちの会社もいいなぁ、こっちの会社もよさそうだなぁと、いつまで経っても決断ができません。

就活スタートのこの時期、就活軸を定めておくためにも『自分史』を作成する事は非常に大切です。

 

②ESで書く事が言語化できる
エントリーシートでは志望動機や自分の強み弱みなど、あなたについての沢山の質問に答える必要があります。

ひとりの学生が選考に進む企業は約9社と言われていますので、多ければ10枚以上、少なくとも5枚ぐらいはESを提出している事になります。

ESが書けず、〆切を過ぎてしまい、受けたかった企業の選考に進めなかった!…なんて事がないように早いうちから自分についてスラスラ書けるように思考をまとめておきましょう。

 

③面接でスラスラ答えられるようになる
面接もESと同様で、様々な事を質問されます。

『自分史』を作って自分の中の過去の経験や、感情を言語化しておくことで、面接の質問にも説得力を持って答える事ができるようになります。

就活用自分史の作り方

そうは言ってもどうやって『自分史』を作ればいいの?

そんな風に思う人も多いと思いますので、実際の書き方についてお伝えしていきます。

【自分史の作り方と自己分析】
①過去の印象的な出来事を年代別に書きだす
②印象的な出来事を見ながら以下の質問に答える
1)これらの経験を経た、今のあなたが好きな言葉を教えてください。
2)これらの経験から身についた自分の性格の特徴は?
3)そんなあなたはどんなどんな職場で働きたいですか?
4)そんなあなたはどんな仕事をしたいですか?
5)つまり自分の選社軸は?
6)職種で言えばどんな職種があなたに合いそうですか?

①過去の印象的な出来事を年代別に書きだす

幼少期の頃かから今に至るまでの印象的な出来事を書き出してみましょう。

まずは項目だけでいいので、できる限り沢山書き出してみましょう。

そうですね、最初は『0歳誕生』から始めてみましょう。

目安としては100エピソード。

とにかく、思い出に残っている嬉しかった事・楽しかった事・悔しかった事など、書けるだけ書き出してみましょう。

就活用自分史の例

「でもどんな事を書けばいいの?」

「人に自慢できるような立派な人生を歩んでないんだけど…。」

そんな、声も聞こえてきそうなので、団長自身の『自分史』を書いてみました。

幼稚園】
・毎日ウンチ漏らしてた
・プール行きたくなくて家の柱に捕まって嫌がってた
・ピアノ習いに行く時、ウルトラマンの自転車で恥ずかしかった
・毎日上半身裸の幼稚園だった
・背が高かったのでお別れの会で先生に抱っこしてもらう事を先生に悪いと思った
・ざるそばが好きだった。

【小学校低学年
・夜、家にお母さんがいないと寂しくて探しに行ってた
・新しい家に引っ越した
・貯金箱のお金を盗まれる
・サッカーを始めた
・遊んでくれる友達を探して町内をぐるぐる回ってた
・日曜日の朝は早起きしてゲームをしてた
・バレンタインデーで初めてラブレターをもらう
・サッカー部の走り込みがきつかった
・引っ越す時、お別れ会でみんなが泣いてくれた

【小学校高学年
・転校
・遊んでくれる友達を探して町内をぐるぐる回ってた
・友達がいなくて寂しかった
・サッカーを再び始めた
・サッカー部の先輩でいつも怒ってる人がいて嫌だった
・サッカー大会で優勝
・サッカー部のキャプテンになる
・友達に言い過ぎて絶縁状態になる

【中学生】
・サッカーで地区の選抜に選ばれる
・県大会で優勝する
・サッカーで県代表に選ばれる
・サッカーでヨーロッパに遠征へ
・チームメイトに言い過ぎて絶縁状態になる
・初めての彼女ができる
・友達と田んぼに落とし合って遊んでた
・友達とひっつき虫をつけ合って遊んでた
・帰り道の雪合戦
・初めて告白してフラれる
・大みそかにみんなで自転車で初詣
・全校生徒の前でエアギターを持って歌う
・いつも面白い事をやらされてた

【高校生】
・サッカーで福岡遠征
・学校でサッカー合宿
・サッカーで韓国遠征
・県代表から落選
・インターハイ県大会優勝
・夏のインターハイ出場
・韓国遠征②
・骨折
・インターハイ敗退(3回戦)
・全国高校サッカー選手権大会県大会優勝
・全国大会出場
・2回目の告白をしてフラれる
・友達に言い過ぎて絶縁状態になる

【大学生】
・大学の授業がつまらなかったら
・サークルに入る
・お酒を覚える
・飲んで潰れるという経験をする
・交通誘導員のアルバイト
・家庭教師のアルバイト
・英会話を始める
・研究室配属
・教員免許取得のための授業をスタート
・心理学の授業を受ける
・老人ホーム実習
・教育実習
・骨折して入院
・ギターを始める
・ポスター貼りのバイト
・自転車で千葉県一周
・富士山登頂
・スペイン旅行
・就職活動

人からどう思われようと、どうでもいいのです。

まずはとにかく自分自身の中で感情が揺さぶられたような、出来事を、いい思い出も悪い思い出も全て書き出すつもりで書き出してみましょう。

②印象的な出来事を見ながら以下の質問に答える

1)これらの経験を経た、今のあなたが好きな言葉を教えてください。
『やらんと後悔するならやって後悔』
『ここで頑張れん奴はどこ行っても頑張れん』
『成功の反対は失敗ではなく何もしない事』
『人生やったもん勝ち』

2)これらの経験から身についた自分の性格の特徴は?
・人見知りの目立ちたがり屋
人の目を気にするタイプ
寂しがり屋
断られるのは苦手
挑戦するのは好き(ドキドキするけど)

・楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ!
怒っている人がいる環境にいるのがめちゃくちゃ嫌だった
どうせ同じ事やるなら笑いながら楽しくやる方がいいでしょ⁉

・一生懸命やる方がかっこいい
中途半端にやっても上手くならないし面白くない!
本気でやらなきゃ、楽しいかどうかなんて分からない!

3)そんなあなたはどんなどんな職場で働きたいですか?
・仕事に対してみんなが真剣に向き合っている環境で働きたい
・それでいて雰囲気は和気あいあいとしている方がいい
 (ただ楽しいだけは嫌だし常に誰かが怒っている環境は嫌)
・やりたい事に挑戦できる環境

4)そんなあなたはどんな仕事をしたいですか?
・毎日同じことをする仕事じゃなく、色んな事をやりたい!
・何かを企画するのは好き!
・何かを教える事は好き!

5)つまり自分の選社軸は?
①挑戦
②真剣でいて和気あいあい
③自由(裁量権)
そういうバランスがいい会社があればいいけど、なければ自分でそんな会社を作ろう!

6)職種で言えばどんな職種があなたに合いそうですか?
・コンサルタント
・営業
・マーケター
・経営者(将来的)

ここまでで『自分史』づくりからの自己分析は完了です。

「こんな感じかなぁ」ぐらいの自己分析ができたら上等です。

だって世の中にどんな会社があって、どんな業界があって、どんな仕事があるかもまだよくわかってないから。

とりあえず、自分の価値観や好み、こんな将来は嫌だなぁ、みたいなイメージをある程度固めたら、あとは、自分の考えを、色んな会社の人の話を聞いたり話したりしてみながら、ブラッシュアップしていきましょう。

自己分析には終わりがありません。

死ぬまでずっと自己分析です。

机の前でウンウン考え込んでも人生は好転しません。

自分の歴史を振り返り、自分の性格や好み、モチベーションの源泉などがある程度わかったら、後は行動あるのみです。

合同企業説明会やインターンシップ、説明会や面接などをどんどん受けて就活を進めていきましょう。

就活用自分史をグラフ化する方法

自分史とセットで作成するとよいのが、『モチベーショングラフ』です。

自分の過去から現在までの出来事をモチベーションに従ってグラフ化します。

初めての彼女ができてモチベーションが急激に上がっていた時期、クラスのみんなからいじめにあっていて、急激にモチベーションがダウンしていた時期など、自分の人生をグラフ化します。

モチベーショングラフの作り方については別の記事で詳しく解説していますので、こちらの記事も是非ご覧ください。

就活用自分史のテンプレート

『就活用自分史をつくるテンプレートが欲しい』
そんな多くの就活生の声に応え、最後に就活用自分史のテンプレートをご用意しましたので、ダウンロードしたい方はこちらからどうぞ。

こんなテンプレートをご用意してます。

就活用自分史テンプレートをダウンロードする

まとめ

『自分史』は作れそうですか?

面倒に感じるかもしれませんが、いざ作ってみると「意外と自分、頑張ってるやん!」って思ったりして、自己肯定感もアップするものです。

就活でのESや面接では初対面の人に対して自分がどういう人間か短い時間で分かり易く伝えていく必要があります。

過去の自分の棚卸をして、これまでの人生を振り返ってみると、意外な自分の特徴にも気づけるかもしれません。

自分と向き合うのはエネルギーのいる作業ですが、是非一度時間をとって『自分史』を作ってみて頂ければと思います。

今日のあなたへの質問

「あなたはどんな人ですか?」

それでは今日も就職活動、頑張ってください!

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