就活で最もやりとりをするのが各企業の人事採用担当者。
採用担当者はどんな事を考えながら採用活動をしているのでしょうか。
今日は採用川柳に学ぶ、人事再採用担当者の本音と題し、川柳から読み取れる人事の本音に迫っていきたいと思います。
【この記事で学べる事】
・人事採用担当者の本音
・実は人事も緊張している!?
・実は人事もキャリアについて悩んでいる!?
・人事の本音が分かる採用川柳一覧
採用川柳を発表している3社
就活川柳や採用川柳を発表している会社は2022年時点で3社あります。
1社は大手就活サイトの1つ、キャリタスを運営しているディスコ社。
ディスコは歴史のある会社で昔から、モニター学生や人事採用担当からアンケートを集め、就活川柳・採用川柳を発表しています。
2つ目の会社がHR総研。
この会社も数年前から川柳の募集を始め、毎年楽しい川柳を発表しています。
川柳だけではなく、短歌もあるので中には味わいの深い作品も。
そして最後がthinkingsという会社。
採用管理システムsonar-ATSを販売している会社は最も多くの作品を集めており、2022年の川柳では900件の作品の応募があったとか。
各社、どんな作品が集まったのでしょうか。
早速見てみましょう。
ディスコ社の採用川柳
これはない 志望動機に 「なんとなく」
「なんとなく」は、面接官にとって大ダメージの回答です。
そう答えられると「次の質問はなんて聞いたらいいか全然思い浮かびません!」というぐらい面接官を大混乱に陥れる回答です。
本音は「なんとなく」なのかもしれませんが、もう少しね、こう、折角面接してもらってるんだから、準備してさ…。
というのが採用担当者の本音です。
はにかんで 御社が第3志望です
はにかんで照れながら言われるこの一言。
これも相当ショックです。
「そうかぁ、そうだよねぇ、うちが第一志望な訳ないよねぇ。」
「分かっちゃいたんだけどさぁ、それでもさぁ、ここでは第一志望って言ってもいいんじゃない!?」
と、こちらも思わず突っ込みを入れたくなる作品です。
リモートで 緊張してるの 面接官
実は面接官だって緊張します。
面接を担当するのは現場の社員さんだったりして、普段は面接なんてやってないから面接自体に慣れていないなんて事は普通にあります。
みなさんは授業がリモートだから、リモートでの会話に慣れているかもしれませんが「リモートでの会話なんて全然した事ないですけど」みたいな会社だってあるんですよ。
「マイクオフになってますよ!」とか「画面フリーズしてますよ!」とか、面接官がリモート面接で困っていたら、色々優しく教えてあげてくださいね。
アクリルと 世代の壁に 阻まれて
新型コロナウイルスが少し落ち着いてきて、リアル面接も復活してきたものの、面接時にはアクリル板を挟んで面接する企業もあります。
なんか刑務所の囚人と話しているような気分になるアクリル板ですが、面接で学生さんとなかなか打ち解けられないと、世代の壁なんだかこのアクリル板のせいなんだか、なんだか分からない気分になる事もありますよね。
学生と リアルで会うと 口下手に
久々のリアルでの面接。
オンラインで面接した時は色々話が弾んだのに、リアルで会うとなんか慣れなくて急に口下手になってしまったり。。
「リアルでの会話のやり方ってどんなだったっけ?」と、コロナ禍でオンラインに慣れ過ぎてしまうと急なリアルでの会話がなかなか弾まないなんてことも…。
HR総研の就活川柳・短歌/採用川柳・短歌
次にHR総研の就活川柳・短歌/採用川柳・短歌を見ていきましょう。
候補者の SNSを 確認し 元パリピかと 我緊張し
HR総研の就活川柳・短歌の最優秀賞がこちらの作品です。
SNSの普及により、事前に学生のアカウントを確認して、どんな人物かサーチする事も出来る世の中になりました。
たまたま事前に見ていたSNSで、次の面接の学生がパーティーピーポーなのを発見。
そんなノリで話せない私は彼とどう接したらいいんだろうか。。。
そんな人事担当者の焦りの表情が目に浮かびますね。
夢は何? 聞いてる社員の 目が魚
なんだか切ない一句ですが、面接では学生に未来の事や将来の夢を聞いたりするものです。
もし面接で夢を聞かれたら、面接の最後に「●●さんの夢も聞かせてください」と面接官の夢を逆に聞いてみるといいでしょう。
夢を語れる大人になりたいですね。
コロナ禍で ガクチカ言えない 23卒
面接で必ずと言っていいほど聞かれる「ガクチカ」
コロナ禍で学生時代に胸を張って頑張ったと言える事がなくなってしまった今の世代の学生さんはちょっとかわいそうな気もしますが、それでも何か1つでもこれは頑張りましたと言える経験があるといいですよね。
thinkings社の採用あるある川柳2021
3つ目は「thinkings社の採用あるある川柳」です。
採用あるある川柳だけは2年分紹介したいと思います。
人事部に まずは人材 入れてくれ
人を増やすために活動している人事部。
その人事部の人数がそもそも足りていないという矛盾。
「経営者のみなさーん、まずは人事部の人増やしません?」
と、人事の本音が垣間見える秀逸な作品です。
なぜ採った? 誰だ採ったの? オレだった
面接の時の印象と入社してからの印象が全然違う人っていますよね。
「誰が採用したんだよ!こんな奴!」
と思い、当時の面接官が誰だったかをチェックすると、なんとそこには自分の名前が・・・。
面接も難しいんですよ。
欲しい人 他の会社も 欲しい人
内定を全く採れない人もいれば、5社も10社も内定をもっている『内定ホルダー』なんて呼ばれている強者もいます。
「この子いいな、採用したいな!」
と、感じる学生さんはだいたい他の会社の人事から見ても欲しい人。
人材の争奪戦が始まっています。
説明会 大事な場面で Zoom落ち
説明会は人事にとっての見せ場です。
アイスブレイクから始まり、会社の歴史、ミッションバリューなど、いかに自社が学生さんにとって魅力的かを語ります。
最後の最後、一番大切なところを伝える瞬間に・・・なんとzoom落ち。。
なんとも気まずい空気に。。。
こんな経験もオンライン説明会ならではですね。
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thinkings社の採用あるある川柳2022
本当は 自分も悩む キャリアプラン
人事採用担当者の中にも、「本当にこのままこの会社で働いていていいのか?」と、悩みながら働いている人もいます。
そんな中で、如何にこの会社がいい会社化を説明会で語り「どうして我が社に入社したいのですか?」と学生に問いかけて、逆に学生さんから質問されないか、いつもヒヤヒヤしながら活動している人事採用担当者だっているんですよ。
WEB説明 ミュートに気づかず 1分半
初めてのオンライン説明会。
勢いよく話し始めたものの、なんだか学生さんの頷きが少ないような。。。
あれ、今笑うところなんだけどなぁ・・・
と思いながら画面を見ると、なんと音声がミュートに!!!
冷や汗をかいてる人事採用担当者の姿が目に浮かびますね。
人が好き ただそれだけでは やってけぬ
人が好き。人の話を聞くのが好き。その人の人生についての話を聞くのが好き。
そんな自分の特性を活かして人事採用担当になる人も多いですが、来る日も来る日も学生と面接して、学生の話を一日中聞くのもそれはそれで大変です。
『人が好き』その単純な想いだけではやっていけないのが人事の仕事です。
対面で 初めて知るよ 背の高さ
オンライン面接では実際に会った時にこそ分かる背の高さや、声の大きさ、雰囲気までは分からなくなってしまいました。
オンライン面接で3回も話したのに、実際会ってみると「こんなに小さかったんだ!」「こんなに大きかったんだ!」という印象を抱く事もありますよね。
なぜ辞退 第一志望と 言ったのに
「もし御社に受かったら絶対に入社します。御社が第一志望です。」
その言葉を信じて内定を出したのに、メール一本で辞退の連絡を寄こすなんて…。
人間不信になってしまうような事も当たり前のように起こるのが現在の就職活動・採用活動です。
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採用川柳まとめ
どの作品も人事採用担当者の苦労や辛さがにじみ出ており一言で言うと「人事も大変なんだなぁ」という感想を抱きました。
そんな人事採用担当者の苦労や気持ちを察して、気を遣える学生さんに、人事は会いたいんじゃないでしょうか。
各サイトのリンク先を押すと、更に沢山の作品を見る事ができます。
「彼を知り己を知れば百戦危うからず」と、孫氏は言いました。
就活でもっとも沢山対峙する相手が、各社の人事採用担当者です。
採用担当者の本音を知って会話のきっかけにしてみると、就活がより面白くなるかもしれません。
今日のあなたへの質問
「就活中の今の気持ちを川柳にするとしたら、どんな一句を詠みますか?」
それでは今日も就職活動、頑張ってください!
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