憧れのキャビンアテンダント(CA)。
CAになりたいけれど、英語は苦手な私。
こんな私でもCAになれるの?
TOEICで何点ぐらいとれたらいいの?英検では?
この記事ではそんなあなたの疑問を解消するCAに必要な英語力の目安が分かります。
なぜCAが英語できないとだめなの?
国内線では英語を使う機会は多くないですが、国際線では訓練・接客・クルー同士の会話でも英語を使います。
乗務前の打ち合わせも英語で行いますので英語力がないと業務に支障をきたします。
CAの仕事内容は「機内サービス業務」というイメージが強いので「Chicken or Beef?」といった日常会話が話せればよいかと思う方もいるかもしれませんが、もう一つ重要な業務があります。
それが「保安業務」です。
緊急時に乗客の命を守るのもCAの重要な役割です。
むしろそれがメイン業務と言っても過言ではなくこの事を理解せずにCAの面接で合格をもらう事は難しいでしょう。
CAには緊急時に外国人クルーとも意思疎通できる英語でのコミュニケーション力が求められます。
そのためCAの採用には英語力だけではなく身長制限もあります。
TOEICでCAに必要な英語力
TOEICとは「Test Of English for International Communication」の略称で、国際的な意思疎通のための英語のテストです。
日本で年間約245万人もの人が受援する英語のテストです。
ちなみに世界のTOEIC年間総受験者数は700万人となり、全体の35%が日本人の受験者なんだそうです。
一口にTOEICと言っても実は5種類程種類がありますが、一番普及しているのはTOEIC Listening & Reading(L&R)で、このテストの受験者が全体受験者の9割を占めるのでTOEICと言えばL&Rの事を言っていると思ってもらって大丈夫です。
英語を「聞く」(Listening/リスニング)能力と、「読む」(Reading/リーディング)能力を判定するテストで、リスニング495点、リーディング495点、合計990点のテストになります。
大手航空会社の採用ページを見ると以下のように記載されており、CAになりたい人は少なくともTOEIC600点が必要となります。
JAL:TOEIC600点以上、または同程度の英語力を有する方
ANA:TOEIC600点程度以上の英語力を有すること
ただ600点だと正直ギリギリなので、730点ぐらいはとっておいた方がいいとも言われています。
600点は最低ライン。
730点以上取れて初めてアピールできるレベルと覚えておきましょう。
TOEICの受験料
ちなみにTOEICを受ける受験料ですが、2022年1月時点では7,810円とディズニーランドのチケットばりの金額がかかります。
リピート受験は少し割引になりますが、それでも7,150円かかります。
今の楽しみを優先してディズニーランドに行くか、将来のために投資としてTOEIC受験料にお金を使うかは大学生にとっては大きな悩みの種かもしれませんね。
英検何級でCAになれるの?
次に英検ですが、英検とは実用英語技能検定の略で、「読む」「聴く」「書く」「話す」の4技能を測ることができるテストです。
1級から5級まであり、準1級と準2級を含めて全部で7段階の級が設定されています。
各級の一次試験では、リーディングとリスニングの力が試され、さらに1級~3級ではライティングのテストもあります。
また、1級~3級では二次試験で面接があり、スピーキング力も試されます。
上級コースはスピーキングもあるのでTOEICより実践的なテストと言えますね。
各級の得点配分と合格基準は以下になります。
一年で約370万人が受験するテストなので日本で一番ポピュラーな英語テストと言っても過言ではありません。
こちらも大手航空会社の基準を見ると英検2級以上と書かれていますが、ギリギリでは当落線上ですので、できれば英検準1級レベルの取得が望ましいです。
英検の方がライティングやスピーキングもあってより実践的なのですが、英検は日本国内のみで通用する資格なのでTOEICの方が就職活動ではよく使われています。
英検の受験料
2022年1月時点での英検の受験料は、以下になります。
「英検の受験料が高過ぎる!」という受験者からの悲痛の叫びを受け、2021年12月23日に日本英語検定協会が各級の受験料の値下げを発表しましたが、それでもほとんどの級でTOEICよりも高い受験料がかかります。
【英検の受験料】
1級 1万1,800円
準1級 9,800円
2級 8,400円
準2級 7,900円
3級 6,400円
4級 4,500円
5級 3,900円
TOEICスコアよりも大事な事
TOEICは聞く力と読む力のテストですが、実際の仕事では訓練・接客・クルー同士の会話も英語で行いますので、スピーキングの力も必須です。
TOEICや英検のスコア磨きもいいですが、入社後の事も考えて会話力を磨いておく必要もありますね。
また、CAを目指す人はある程度英語力のある人たちが集まりますので、英語ができるだけでは当然受かりません。
例年CAを目指す人は10,000人以上、内定を勝ち取るのは1000人程度と言われており、倍率は10倍以上です。
英語力以外にも態度・振る舞い・コミュニケーション力等、総合的に磨いていく必要があるのです。
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