就活で英語力は必要ない?【求められる英語レベル】

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これから始める就職活動。

せっかく勉強してきた英語力、活かしたいですよね。

世界における英語事情、そして就活における英語事情はいったいどうなっているのでしょうか。

世界の英語人口

「世界人口白書2021」によると、世界の総人口は78億7500万人と言われています。

そのうち英語を話す人は約17.5億人もいるそうです。

割合で言うと約22%。

世界人口の5人に1人が使っている言語であり、正真正銘、世界で一番話されている言語です。

 

日本人の英語レベル

早い人は小学生から、少なくとも中学生からは英語を学び、最低6年間は英語を学ぶ人がほとんどの日本人。

それなのになぜこんなに英語が話せないのでしょうか。

2021年11月16日に発表された、EF英語能力指数(EF EPI)において日本の英語力の順位は112ヵ国中78位と下から数える方が早いぐらいになってしまいました。

 

日本で英語を話せる人の割合

日本で英語を話せる人の割合は多くても10%程度しかいないんだそうです。

2016年に楽天インサイト株式会社が全国の20代〜60代の男女を対象にし行った「英語に関する調査」によると、「英語が得意」と回答した人は僅か8.7%。

約7割が「苦手」と回答しました。

私自身も小学5年生ぐらいから少し英語に触れ始めて、大学生まできっちり10年以上学んだにも関わらず、得意かと聞かれたらとてもじゃないけど得意とは言えないありさまです。

 

英語力が有利になる業界や職種

そんな日本の就職活動で英語力は必要なのでしょうか。

日本は国内だけで産業が回っている業界も沢山あるので、英語が全く話せなくても就職できる会社は山ほどあります。

そんな中、英語力が有利になる業界や職種も存在します。

英語が活かせる業界や職種がこちらです。

外資系金融企業
外資系金融企業で働きたいのであればネイティブレベルの英語レベルが要求されます。

商社
海外の企業との交渉が必要な商社ではプレゼンができるレベルの英語力が求められます。

翻訳・通訳
時間をかけて英語を日本語にしていくのか、同時通訳のように瞬時に日本語に変換していくかによって求められる英語レベルは異なります。
TOEICスコアであれば900点前後の得点が必要です。

ツアーコンダクター
旅行を企画し同行するツアーコンダクターは日常会話レベルの英語力が必要と言われます。
英語力が高いと海外ツアーにも同行し易くなり、高い報酬も得られやすくなります。

ホテルスタッフ
海外旅行客とやりとりをするホテルスタッフにも英語力が必要と言われます。

英語講師
英会話の講師を務めるには話せる英語力が求められます。
TOEICなどのペーパーテストの点数よりもTOEFLなどの会話力が必要なテストの点数がよいとよい評価を得られます。

システムエンジニア(SE)
プログラム言語が基本的に英語表記のため、英語力があった方が理解が早いです。
また、最先端の情報も英語で出される事が多いため、英語力があった方がよいと言われます。

キャビンアテンダント(CA)
外国人と接する機会も多く、全世界で共通の航空用語も英語を使用しているため、英語力を求められる企業が多いです。
特に外資系の航空会社や国際線のキャビンアテンダントを希望している場合は必須科目と言っても過言ではないでしょう。

 

就活で求められる英語レベルの基準

一般的に履歴書に書けるのは英検2級以上、TOEICスコア600以上だと言われます。

英語を使う職種に応募するなら英検は準1級以上、TOEICスコアは750は最低必要と言われます。

また、日本国内ではなく海外に努めたいと考えているのであれば、TOEFLのスコア獲得がおすすめです。

TOEFLは日本での知名度は低めですが、英語圏では広く知れわたっており、TOEFLで高いスコアを獲得していれば、海外で不十分なく英会話が行えるレベルがあるという評価を受けます。

TOEFLは「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能のレベルを評価する試験であり各技能30点満点の120点満点のテストです。

一般的に、80点前後がアメリカの四年制大学への入学を許可される基準ですので、80点程度のスコアなら外資系での就職活動でも十分にアピールできるでしょう。

 

英語が公用語の会社事例

インターネットサービスの大手・楽天やユニクロで有名なファーストリテーリングが、英語を公用語にすると言って一時期話題になっていましたが、以下の企業も英語公用語に向けて取り組んでいる企業です。

まだまだ数は少ないですが、英語をスタンダードにする事で国際競争力をつけようと取り組んでいる企業も少しずつ増えてきています。

アサヒビール株式会社
ビールメーカーとして不動の地位を築いているアサヒビール。
CASECによる英語力チェックを始めとする自分で英語を学ぶ環境が整っているんだとか。

シャープ株式会社
家電メーカー大手のシャープ。
2016年の台湾・鴻海精密工業への買収契約をきっかけに英語力が重要視され始め、現在では一部部門で英語公用化を実施しています。

株式会社日立製作所
総合電機メーカーの日立製作所。
毎年1,000人近くの若手社員を海外に派遣しており英語は必須科目となっています。

武田薬品工業株式会社
製薬業界国内最大手の武田薬品工業。
新卒採用の条件としてTOEIC730点以上が課されている部門があるんだとか。

ソフトバンクグループ株式会社
携帯電話をはじめとし、様々な事業を手掛ける孫正義さん率いるソフトバンクグループ。
TOEICのスコアに応じて報奨金が支給されるたり、社外の英語研修受講料を補助するという制度があるそうです。

株式会社サイバーエージェント
インターネット広告代理店のサイバーエージェント。
社長の藤田晋さんが、エブリデイイングリッシュと呼ばれる楽天でナンバーワンの売れ筋の英語教材を社員全員にプレゼントしたとか。

株式会社資生堂
化粧品王手の資生堂。
2018年10月を目処に本社部門約2,700名の公用語を英語にするという発表がありました。

三井不動産株式会社
不動産大手の三井不動産。
英語公用語化の段階ではありませんが、全社員に英語教育を推進している企業です。
各種研修やTOEIC取得を推奨し、総合職全社員に対してTOEIC730点以上の取得を設定しています。

このようにインターネット業界・製薬業界・電機メーカー等の業界大手の企業から徐々に公用語を英語にする動きが加速しています。

採用条件や社内昇進の条件として、TOEICで言うと730点ぐらいの得点が必要なようです。

 

就活で必要な英語力まとめ

日本の就職活動では英語力がなくても就職できる会社は山ほどあります。

「でもせっかくなら、今まで磨いてきた英語力を活かせる仕事がしたい。」

そんな人たちにおすすめの職種や企業を紹介させて頂きました。

せっかく10年近く英語を学んできたのだから、仕事でも活かしたいですよね。

就職活動はなかなかうまくいかない時期もあり、自暴自棄になってしまう日もあるかと思います。

日々、自分と向き合い、それを言語化して、人に伝えていく作業。

その活動自体が、あなたを成長させてくれるはず。

なにもかも投げ出したくなってしまう日もあるでしょうが、諦めなければきっとあなたにピッタリな一社から内定をもらえる日が来ます。

運命の一社と出会えるまで、もう一息かもしれません。

諦めなければ夢は叶う!

僕たちは全ての就活生を応援しています。

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